
日頃よりArabcoffee Workshopをご利用いただき有難うございます。
お客様からのご要望を頂きまして、焙煎前のコーヒー生豆を1kg単位から販売することとなりました。
こちらから生豆を購入できます。
専用の焙煎器具がなくとも、フライパンと攪拌する道具さえあれば誰でもご自宅で焙煎はできますので、
『自分で焙煎してみたい!』『焙煎度合いによる味の違いを楽しみたい!』『安く飲みたい』という方のために、
フライパンでの焙煎方法を本記事にまとめましたので、良ければごらんくださいませ。
■準備するもの
1.フライパン 2.木べら 3.ざる 4.タイマー 5.コーヒー生豆

一般的に家庭内にあるもので十分焙煎は可能です。
■焙煎前の準備
焙煎時にはコーヒーの生豆についている薄皮がはがれて飛び散るので、周りをキレイに。
焙煎度合いが深い、熱が強いと煙がでるので換気扇の下で行うようにしてください。
※家内でポップコーンのような香りが充満しますし、薄皮が飛び散る可能性があるので
『何??臭いわ!』とか『キッチン周り汚れてるじゃない!何これ!』と怒られそうな方は
屋外で行うことをお勧めいたします。
■フライパンは動かさない!
フライパンの大きさに応じて焙煎できる生豆の量は変わりますが、
まんべんなく生豆に火が通るように、生豆同士が重ならないようにしてください。
※この写真ではコーヒー生豆を120g入れています。

フライパンは基本的に動かしません。フライパンを動かすと、与える熱量が安定せず
次回以降に焙煎を行う際に再現性が無くなってしまいます。
フライパンを振り続けて焙煎することも可能ですが、20分近くフライパンを振り続ける
持久力と筋力が必要なのと、振ると薄皮があっちこっちに飛びます。
なので、フライパンは基本動かさず写真のような木べらでゆっくり攪拌しながら焙煎しましょう。
■火力はどうしよう
与える熱の量はガスなのか、IHなのか等々の要因で異なりますが、初めて行う際には
中火でゆっくり焙煎を行うことをおすすめします。というのも火力が弱くて時間がかかった場合より
火力が強くて時間がかからなかった場合のほうが、焙煎に失敗する可能性が高いです。
焙煎の失敗というのは、
・火力が強すぎて、豆の外側しか火が通らず生っぽさが残っている
・まんべんなく熱を与えることができず、見た目にばらつきができている
・火力が弱すぎて、生豆に含まれる成分が無くなってしまい薄い味わいになった
ということが挙げられます。
火力が強くて失敗した時は生焼け、コゲによって飲みづらくなりますが、
火力が弱い場合は、味わいが少し薄くなるだけで問題なく飲めますので、
まずは火力は中火で行ってみてください。
また、途中で火力の調整を行うとわかりづらくなってしまうので、
慣れない内は、火力は中火!火力はそのまま! のほうがいいです。
火力が強いと生豆から薄皮が一気にはがれて、一気に煙が発生します!
換気が弱いと火災報知器が反応するレベルで煙がでますので、火力は強くしないように!
■焙煎にかける時間は?
火力と攪拌の頻度、生豆投入量が120gという条件、焙煎度合いが中煎り(ハイロースト)という目標の場合、
25分〜40分ぐらい時間をかけていいです。
参考までに、コロンビアスプレモ120gをゆ〜っくりと時間をかけて焙煎した時の
1分毎の外観の変化を載せます。

34分の時点で焙煎を完了しました。
焙煎した豆は冷却しなければ、内部で焙煎が進行してしまいますので、すぐざるに移してください。
焙煎豆はメチャクチャ熱いので火傷に注意してください!

ざるをゆすって、豆を冷やすとともにチャフを除去しましょう。除去後、扇風機にあてると冷却時間が短くてすみます!
■パチってはじけた!これは何?
コーヒーは焙煎していると、豆内部の水分が抜け、内圧が上昇し圧力で豆の組織が
ポップコーンのように『パチッ!!』と小さく破裂します。これを「ハゼ(爆ぜ)」と言います。
上記の画像では、焙煎後20分のタイミングと、焙煎後30分のタイミングでハゼており、
1回目のハゼは、水分が抜けていよいよ本格的な焙煎が始まりますよ〜という合図
2回目のハゼは、細胞壁がさらに伸び、焙煎が進んでもう飲み頃だよ〜という合図です。
与える熱量によってハゼのタイミングも変わりますが、
1回目のハゼは焙煎度合いでいうと、浅煎り
2回目のハゼは焙煎度合いでいうと、中煎り〜中深煎りぐらいです。
焙煎度合いを見極める重要なサインなので、これが何分何秒で発生したかを記録しておくと、
今後の焙煎が安定します。
■どこまで焙煎すればいいの??
コーヒーは焙煎度合いに応じて味わいが変化します。
浅煎りであればあるほど、酸味・甘味・香りが強く、濃厚感・苦味は弱い味わいになり、
深煎りであればあるほど、濃厚感と苦味が強く、酸味・甘味・香りは穏やかになります。

あっさりしたタイプが好きなかたは、1ハゼが発生した後ミディアムぐらいまで焙煎、
濃厚な味わいが好きな方は2ハゼが発生した後、シティぐらいまで焙煎してみてをおすすめします。
■焙煎のおさらい
長々と書いてきましたが、重要な点としては
・フライパンは動かさず、 木べらでゆっくり攪拌
・火力は中火で。強火は失敗のリスクが高い。火力はいじらない
・ハゼは 焙煎が進行しているサイン。浅煎りと中煎りのタイミングでハゼます。
・焙煎度合いはお好みに応じて
・焙煎完了後は内部の進行を止めるためにすぐ冷却!
これらを守っていただければ美味しく頂けるコーヒーが飲めると思います!
■よくある質問
Q.焙煎してからすぐ飲んでもいいの??
A.焙煎後24時間以降に飲むことをおすすめします。
焙煎直後のコーヒーはガスを放出しておりますので、抽出時にガスに邪魔されて
十分に成分を抽出することができず薄く感じてしまいます。
『今回はうまくできた!はやく飲みたい!』という気持ちはわかりますが、
ガスの発生がおさまる焙煎後24時間以降にお召し上がりいただくことをおすすめします。
Q.煙がすごく出るのですが?
A.火力が強すぎます。
煙が発生する原因は生豆の薄皮(チャフ)によるものです。
火力が強いとこれが一気にはがれ、一気に燃えますので、かなり煙が発生します。
(換気が弱いと火災報知器が反応するレベルです)
フライパンでの焙煎は生豆に熱量を与えるスピードが遅いので、
焙煎には時間がかかります。上述の通り、慣れるまでは中火より弱い火力で焙煎してみてください。
Q.生豆の中に変な形状のものがあるけど返品できる?
A.対応いたしかねます。
生豆の中には未成熟豆や発酵豆、黒豆といった風味に影響を与える
『欠点豆』というものが入っている場合がございますが、これは商品の許容値内で
混入しているものですので、返品等は対応いたしかねます。
Q.前回は美味しかったのに、今回は美味しくない
A.前回と同じ焙煎ができていません。
生豆の量、火力、攪拌頻度、焙煎時間、ハゼのタイミング、焙煎度合、冷却時間といった
条件や時間が同じであれば、限りなく再現性の近い焙煎ができるはずです。
感覚では無く、焙煎にかかった時間や、ハゼのタイミングを記録して焙煎に臨めば
格段に焙煎技術は上達すると思います!
Q,それでも上手に焙煎できない・・・。
A.弊社で焙煎豆商品の購入をお願いします!
弊社では各生豆の特徴に応じた焙煎時間、焙煎方法を常に研究しております。
研究と実践を踏まえた焙煎豆商品を販売しておりますので、思ってた以上に
生豆から焙煎するの難しい!という方は是非ご購入くださいませ。
ここまでご覧いただき有難うございました。
こちらから生豆を購入できますので、宜しくお願いします。
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